TOPICS

2021.3.29

2021/03/29 輝く子どもたち特集③

~2020年度 学園だより7月号より~

『仲間と共に愉しんで学ぶ』  4年松組担任・理科 中根 眞紀

6月から学校が再開し、早1カ月。3か月間も子どもたちの姿が校内から消えようとは、だれが予想しただろうか。3か月もの時間を堪え抜いたからこその今、私は学園で教鞭をとる毎日のありがたさをしんしんと感じている。

学校が再開し、理科の授業も始まった。休校中動画を作成したが、感想を子どもに聞いてみると反応は薄く、分かりづらかったのだと察した。ガックリもしたが傷ついてもいられない。課題が子どもたちにとって愉しい学習でなく、こなす為の学習にしてしまったのだと反省し、改めて愉しみに理科室へ来る子どもを目指した。しばらくは愉しい授業をと『春の生き物』で校庭を散策した後、休校中の課題に出した『風とゴムのはたらき』で工作した車をみんなで走らせることにした。課題の中で、”速く長く走るように“工作してもらったものが下の写真(学園だよりには写真掲載)である。どれも素晴らしい!

それぞれが一人で考え抜いたり、研究したりして作った車は味がある。ある組の子どもたちは最初、何も工夫することなく持ってきた人が多かった。しかし、他の組で工夫を重ねられた工作をみて誰かが「先生。もう一度持って帰って作ってくる。」と言い出した。上のような工夫をみて、閃いたのかもしれないし、負けられないと思ったのかもしれないし、もしかしたら、何も工夫をしなかった自分を恥じたのかもしれない。いずれにせよ(もっと工夫してみたい!)と思ったのならばやってみると良いよと許可した。そして、後日。もちつき広場で一人一人が車を走らせた。

一人で走らせた車はすぐに飽きる。でもみんなと走らせた車はどんどん工夫したくなって時間を忘れる。ワイワイ言いながら車を走らせる子どもたちに、仲間に触発されてまた輝きだした姿を見た気がした。

ページ
TOPへ