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2021.4.04

2021/04/04 輝く子どもたち特集⑨

~2020年度 学園だより2学期末号より~

『作ることはいいことだ!』  大坪 美由紀(5年生理科担当)

ある日、廊下を歩いていたら、クッションを小脇に抱えた5年生が通りかかって、「ほら、こんなの作ったよ!」と見せてくれました。黒地に、返し縫いで縁取りした、ふっくらペンギンと星が、とっても素敵に輝いています。その素敵なことは、(よし。私も冬休みにクッションを作ろう)と思ったくらいです。翌日聞いてみると、さっそく自分の寝床に置いて使っているとのこと。今、お店で物を購入することが非常に簡単な時代だけれど、手作りっていいですねえ。愛着を持って長く使えそうです。

その後、別の人の作品も見たくて家庭科室に行ってみると、今度は調理をやっていました。メニューは、いたってシンプルな「ゆでジャガイモとブロッコリー」。鍋からお皿に移している人もいれば、出来たてを食べている人もいました。それにしてもおいしそうに食べること。塩ぐらいはかかっていたのかもしれませんが、ほぼ、ゆでただけのジャガイモやブロッコリーを、それはそれはおいしそうに食べるのです。作り立ては栄養価も高い。素材の味はこんなにおいしいと分かったかな?この子たちは将来、パック入りお総菜を買うよりも、自分で料理することを選ぶことでしょう。

理科では、凸レンズの働きを勉強していて、カメラを作ることにしました。「今日は朝から机の上に牛乳パックがたくさん置いてありましたよ。一度ロッカーにしまわせたのに、休み時間になったら、また出てきました。」と担任の先生。(理科の授業は明日だから、早めに用意してくれて、ありがとね!)と私。

紙パックで作るとはいえ、やはりカメラですから、像がゆがまないように、しっかり計って工作してもらわないといけません。みんな真剣。理科室はさながら職人の工房のようになりました。キットではないので手軽にはできない分、ツルツルの紙を接着するにはどうするか、硬い紙を折るには、穴をくりぬくにはどうしたらいいか等、体験することになります。ピンホールカメラまでこぎつけた時、手間に見合わないほど暗い像なのに、よくよく覗いていました。レンズに取り換えた時には、その明るさに感嘆の声。「これって写真は撮れない?えっ、撮れる?」

次は写真撮影です。また、いろいろ学びながら。

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